エランズカフェ閉店のお知らせ

こんにちは、おかわりありませんでしょうか。

私は病気になってしまいました。
治療に専念していますが、すぐには治りそうにありません。
今日は少し元気なので、こうしてお手紙を書いています。

エランズカフェ閉店のお知らせ

10月からお休みしていましたが再開の目処が立たないので、エランズカフェを閉店することにしました。

「いつでも いつものように お待ちしています」とお客さまにお伝えてしていたにも関わらず、その約束が果たせなかったことを心苦しく思います。

私の都合で店を閉じてしまうことになり、本当に申し訳ないと思っています。ごめんなさい。

お客さまの思い出

お店は生きていました。
お客さまに見守られて少しずつ育っていきました。

新商品が出るたびに必ず食べに来てくださった方、
仕事や生活の合間をみて息抜きに来てくださった方、
大雪や台風の中でも歩いて来てくれた方もいらっしゃいました。

ご自身がおつらい時に店に来て過ごしてくださっていた方、
赤ちゃんが産まれたと見せに来てくださった方、
猫の写真を喜んで撮ってくださった方、
何度も通ってくださった方、
遠方にお住まいなのに、店のことを忘れずにいてくださった方、
「思い出の場所になった」「また来たい」と言ってくださった方々、、、。

エランズカフェは、本当にたくさんの方々から愛してもらっていたのだなと、今あらためて思い返しています。

店を始めてからの流れ

店をスタートさせたのは東日本大震災の数日後でした。

開業の告知をしなかったにも関わらず、偶然通りかかった女性が来てくれました。
それが最初のお客さまでした。

計画停電などもありながらしばらくはお休みなしでしたが、ただお店を開けているという状態を続けていました。

メニューは、
パンケーキやパフェ、「ちゅーくりーむ」やオーダーメイドのアニバーサリーケーキなどでした。
ユニフォームとして着物を着たりと、初めのうちは方向性を探して迷走していました。

開業から1年がたったころ結婚をしました。
夫がコーヒーを焙煎してくれて、エランズカフェの基礎を一緒に作り直してくれました。
家具や食器もそろえなおして、着物からコックコートに着替えました。

山羊のチーズケーキ、濃厚チョコレートケーキ、薔薇ジャム添えシフォンケーキをメニューに加えました。
きれいな層のアフォガードができたとき、とても嬉しかったことをおぼえています。

それから、たくさんのスイーツを作りました。
金柑ロール
プリン
抹茶ロール
苺や抹茶のわらびもち
りんごのタルト
焼きかぼちゃ
紫芋のスイートポテト
モンブラン
パブロバ
などなど。

リースをイメージしたクリスマスケーキを提供した年もありました。
とろけるチーズケーキは、夫が太るくらい試食と試作を繰り返した末に生まれたケーキでした。

特に達成感があったスイーツは、フレンチトーストでしょうか。 これも数え切れないくらい試作と試食しました。 完成からしばらくしてスキレット皿にかえ、温かいまま提供できるようになりました。季節の移ろいとともにかわるフルーツのおかげで、スイーツについての知識と技術が増えました。

目を閉じると浮かんでくるシーン

お客さまがひとりもいらっしゃらない日もありました。

満開の桜がいっぱいの空をお客さまと見上げた日がありました。

花桃の花びらのシャワーをたくさんの人に体験していただきたかった。

Twitterで知り合った方が朝顔のタネを送ってくださったことをきっかけに、グリーンカーテンを始めました。

ミストシャワーをわぁわぁ言いながら設置しました。

ひまわりの種をたくさんまいたのに、うまく咲かせることは結局1度もできませんでした。

桜の木の毛虫と格闘したり
ストーブを用意したり
本を並べ直したり
野の花をいけたりしました。

年末年始には、たくさんの人の笑顔を見ることができるようになりました。

心からの感謝

この9年間、本当にたくさんの方々から助けていただきました。
お客さまとおなじ空間を共に過ごせた時間は、私にとってかけがえのない幸せな宝物です。
本当に、本当に、ありがとうございました。

エランズカフェでご縁のあったおひとりおひとりが、これからも素敵なコーヒータイムを過ごせることを祈ってます。

どうぞお元気で。
またどこかでお会いできることを願っています。

エランズカフェ
福島恵美 & 黒猫エラン

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