エランズカフェ

カフェオーナーに必要な資格

      2014/12/16

勉強と体験

『エランズカフェの育て方』を始めると宣言したものの、まず何を書いたらいいのか分からないので、よくある質問に答えてみます。

「カフェを開業するのに資格や免許は必要ですか?」

答えから先に言うと、「何も必要ありません」です。

カフェ開業を夢見てる方がイメージされている資格や免許には、2つの種類があります。

  1. 国家資格
  2. 業界団体が認定するもの

国家資格

調理師・栄養士・菓子製造技能士などは国が認定する資格です。取得するにはいくつか道がありますが、なかなか大変です。私は調理師と栄養士の資格を持っていますが、別に取らなくても良かったのかもなぁ、と思っています。

それらがあってちょっと便利なのは、飲食店を営業する上で必要な「食品衛生責任者」の講習を免除されるということくらいです。ただ、「食品衛生責任者」の資格取得は一日講義を受けるだけでいいんです。試験も無いんです。

国家資格を取るにはたくさん勉強をしたり試験を受けたり実習をしなくてはいけません。その経験は決して無駄ではありませんが、もし、ホテルや大手のケーキ屋さんなどでエリートコースを目指すのでなければ必要ないと思います。

業界認定資格

次に、各業界団体が認定する資格です。
珈琲の世界だと、

などです。

これも無くて構いません。珈琲を体系的に勉強したいのであればトライする意味があるかもしれませんが、『コーヒー〇〇 2級』などの資格があろうとなかろうと、お店の良し悪しをジャッジするのはお客様です。

また、試験前の講座受講料・テキスト代・受験料・合格後の認定登録料・年会費、などなど、合計するとかなりの金額です。

ちなみに、エランズカフェはどの団体にも所属していません(業界のつきあいとかめんどくさそうだし…)。今は市販されている書籍やインターネットなどで、十分な知識が得られます。「コーヒー〇〇」の資格者が持っている知識に興味があれば、テキストは誰でも購入できます。

まとめ

強調しておきたいのは、資格はあっても邪魔にはならないけど無くてもいいですよ、ということです。

お金と時間がたっぷりあって、開業目標の時期もずっと先であれば取得にチャレンジするのもいいかもしれません。でも、資格を過剰に重視しないほうがいいと思うんです。同じ費用をかけるのであれば、いろんなお店を食べ歩き飲み歩きしたほうが、よほど開業後に役立ちます。

味作り・メニュー構成・価格設定、接客の距離感、スタッフのユニフォーム、内装・調度品のセレクト・BGMなどの空間作りetc…、できるだけたくさんのスタイルを自分の引き出しにつめ込んでおけば、いつか必ず役立ちます。

大事なのは、食べ歩き飲み歩きをするのは開業後もずっと続けていくことです。それも同業者目線ではなく、純粋に客として楽しみに行くんです。

お店を続けていると、ついお客様の気持ちを忘れてしまったりします。定期的に自腹を切って、食べたり飲んだりおしゃべりしたりぼんやりしたりして、感性をいつもフレッシュにしたいと思っています。

カフェを誰よりも愛していること、これがカフェを営む者に必要な、唯一の資格です(いい事言った!)。


 - エランズカフェの育て方

  関連記事

なぜエランズカフェではシングルオリジンではなくブレンドコーヒーなのか

いきなりですが、エランズカフェはブレンドコーヒー派です。 サードウェーブ界隈では …

食べログの評価、気にする? お客様との理想的な関係とは。

今や飲食業界に最も影響力のあるメディアへ成長した食べログ、やっぱり気になりますよ …

一杯の珈琲の値段、どうつける?

カフェ開業を考えていらっしゃる方の頭を悩ますのが、メニューひとつひとつの値段をど …

クリスマスケーキの販売をやめた理由。

今年もクリスマスがやってきましたね。 エランズカフェでは毎年クリスマスケーキを作 …

カフェに漂う、好きな香りと困った臭い

そろそろ梅雨の便りが聞こえるころですね。 気温と湿度が高くなるこれからの季節、食 …

スペシャルティーコーヒーは誰にとってスペシャルなのか

コーヒー業界にも流行りがあるようで、ここしばらくは「サードウェーブ」とか「スペシ …

選択肢 vs クォリティー

「メニューを増やす予定はありますか?」 ask.fmでこんな質問をいただきました …

お客さまからの「おすすめはどれですか?」にどう答えたらいいのか。

梅雨があけて、今年の夏は暑いな〜とぼんやりしていたら、気づけば秋の風がふいていま …

カフェ開業までに身につけておきたいスキルとは?

「お菓子作りが好きだから、カフェを開業するのが夢なんです」とか、「珈琲屋めぐりが …

カフェに最適なブログサービスはどこ?

一時期のSNSブームが一段落して、今またブログのブームが来ていると言われています …