抹茶はじめました!

抹茶

ひさしぶりにドリンクの新メニューです。
抹茶です。
『抹茶ラテ』ではありません。混じりけなしの『抹茶』です。

経緯 〜珈琲が飲めない方のために〜

これまで、お客様からの「珈琲以外の飲み物は無いんですか?」というご注文は、申し訳なく思いながらお断りしてきました。
なぜならエランズカフェは「スイーツのおいしい珈琲専門店」を目指しているからです。

正直なところ、「珈琲屋で『珈琲が飲めない』と言われても困っちゃうな…」と思っていました。

でも、どうしても珈琲が苦手という方もいらっしゃいます。
せっかくエランズカフェに足を運んでくださった方をお断りするのは、ずっと心苦しかったのです。

ですから、あくまで『裏メニュー』として、紅茶やハーブティーなどを提供していたこともありますが、珈琲にあうように作ったスイーツの味わいは力強く、繊細な紅茶やハーブティーとは必ずしも相性がよくありませんでした。

そこでいきついたのが抹茶でした。

エランズカフェを開業する前に数年間、和菓子屋さんに勤めたことがあります。その縁で抹茶にはずっと興味はあったのですが、ちゃんと取り組んだことはなかったのです。

今回、飲み物としての抹茶をメニューに加えるべく、重い腰を上げていろいろ飲み比べてみて、そのおいしさと洋菓子との相性に目が覚めるおもいがしました。

相性テスト

最初に抹茶との相性を試したのはプリンでした。
プリンのレシピを間違えたのかと勘違いするほど、味わいが変化しました。

抹茶を飲んだあとに食べたプリンは、濃厚さが何倍にも増して、口の中全体にネットリとまとわりつき、香りが心地よく鼻から抜けていきます。
本当にびっくりしました。

それからワクワクしながら他のメニューも試しましたが、どれも素晴らしい結果でした。

  • 『濃厚チョコレートケーキ』
  • 『ヤギのチーズケーキ』
  • 『薔薇ジャム添え シフォンケーキ』
  • 『焼きカスタード』

洋菓子と抹茶の相性がこんなにも良いとはおもっていませんでした。

もちろん珈琲と洋菓子の相性は最高ですが、抹茶はまたぜんぜん違う角度からのマリアージュなのです。

抹茶とスイーツの『マリアージュ』

『マリアージュ(mariage)』とは、もともと結婚という意味のフランス語で、ワインとチーズの相性などについて使われる言葉です。

わたしがこれまで目指していた珈琲とスイーツの相性は、いわば『似たもの夫婦』でした。

チョコレート・ナッツ・カラメル・バター・スパイス・赤い木の実・葉巻、などなど、エランズカフェの珈琲の味・香りに感じるニュアンスには、様々なものがあります。
珈琲と洋菓子にふくまれる同じ属性の味は違和感なく、自然に溶け合います。

抹茶と洋菓子は全く違う属性の味です。
抹茶の味わいを一言で表現するなら、「包容力」です。
どんな風味ともケンカせず、やさしく受け止め、良い所を最大限に引き立たせてくれます。

似たところがまるで無いのにお互いが相手の長所を高め合う。
こんな『マリアージュ』も素敵です。

まとめ

わたしには茶道の経験がありません。
見よう見まねですが、いつものように『おいしくなあれ』と念じながら点てます。

まずは香りを感じてください。
それから茶葉のうまみを、冷めてからは甘みを楽しんで。

珈琲屋の抹茶を、ぜひ一度お試しください。
きっと、フワ〜っと肩の力がぬけていきますよ。
どうぞ、ごゆっくり。

抹茶